今日は、科学技術がどのようにして私たちの地球環境に貢献できるのか、という事例をご紹介します。それは、アメリカ、ブルーミントンサウス高校の生徒たちが展開しているプロジェクトに関するお話です。

Team from Bloomington South advances in Samsung Solve for Tomorrow competition / The Herald-Times(サムスン・ソル・フォー・トゥモロー大会でブルーミントン・サウスのチームが躍進 / ヘラルドタイムズ 2024.2.14)

ブルーミントンサウス高校の挑戦

インディアナ州のブルーミントンサウス高校の生徒たちは、電子機器メーカーのSamsungの主催する「Solve for Tomorrow」コンテストで州の優勝に輝きました。彼らのプロジェクトは、環境問題、特に「光害」問題に焦点を当てています。

光害とは

光害とは、不必要または過剰な人工光によって夜空が明るくなり、星が見えにくくなる現象。これが、鳥や昆虫の生態系に悪影響を及ぼし、彼らの生息数減少や危険な移動条件を作り出しています。

「ナイトシェード」プロジェクト

この高校のチームは、8名の生徒から成り、「ナイトシェード」と名付けられたプロジェクトを実施しました。これは、再生可能な材料で作られた遮光器具で、屋外の照明設備に設置されます。目的は、光を大気中に放出する代わりに地面に向けて反射させることにあります。

光害の影響について

彼らの研究によると、街灯は他の市営の光源よりも光害に大きく貢献しており、特に彼らの町は移動性の高い生物にとってのホットスポットとなっているとのことです。

コンテストとその後の展望

この勝利により、彼らはSamsungからビデオ制作キットを受け取り、プロジェクトをドキュメント化し、3分間のビデオを作成して、コミュニティの問題にSTEM()をどう活用しているかを示すことになります。

3月7日までにビデオを提出し、全国優勝すれば、「持続可能な変化を推進するビジョナリー」として認識され、Samsung Energy Star技術を含む追加の$50,000の賞品パッケージを獲得します。

STEMとは?

まず、「STEM」という言葉について簡単に説明しましょう。STEMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、これらの分野が結集して、さまざまな問題解決に取り組む概念を指します。

昨年の挑戦と成功

ちなみに昨年も同校のチームは、熱を反射する白い塗料を作り上げ、Samsung Solve for Tomorrow STEMコンテストで$100,000を獲得しました。

まとめ

このように、STEMの分野は社会の実際の問題解決に直結し、特に若い世代がその力を発揮する場が増えていることは非常に心強いですね。ブルーミントンサウス高校の生徒たちのように、身近な問題に対してクリエイティブな解決策を見つけ出し、それを実現することで、彼らは私たちの未来を明るいものにしてくれることでしょう。

皆さんも自分たちのコミュニティでSTEMを活用し、地球環境の改善に貢献してみませんか? 若い世代の創意工夫と情熱が、世界をより良い場所へと導く第一歩かもしれません。