皆さん、夜空を見上げたときに、星がほんのわずかしか見えないと感じたことはありませんか?その原因は「光害」と呼ばれる現象です。今回は、イギリス・カンブリアにおける興味深い取り組み「ビッグスイッチオフ」についてのBBCの記事をご紹介します。

Big Switch Off hopes to reveal thousands of stars – 2024.2.4

光害とは?

光害とは、人工的な光によって夜空の暗さが失われ、星々が見えにくくなる現象です。これにより、美しい星空を観察することが困難になっています。

ビッグスイッチオフとは?

ビッグスイッチオフ」は、カンブリアのコミュニティが街の灯りを消し、普段は光害に隠れてしまっている「数千もの星」を顕在化させようというプロジェクトです。ケズィックがこのプロジェクトに参加し、アンブルサイドグラスミアに続いて街灯を消すことになりました。

このイニシアチブは「レイクディストリクトの友」という団体によって運営され、地元の住民やビジネスにも参加を呼びかけています。

Keswick joins Ambleside and Grasmere Big Switch Off to save energy and see more stars(ケズィックも参加 アンブルサイドとグラスミア・ビッグ・スイッチ・オフで節電と星空鑑賞を)

星空観察の特別な夜

2024年2月8日にケズィック、9日にアンブルサイドとグラスミアで「ビッグスイッチオフ」が実施されます。レイクディストリクトの友のケイ・アンドリュース氏によると、この日は月が非常に小さく、天気が良ければ、星々が非常に印象的に見えるとのこと。

毎年、より多くのビジネスや人々がこのイベントに参加しており、ホテル経営者向けに星座を識別するための「ダークスカイブックレット」も制作されています。

ケズィックでの初参加

ケズィックでは初めての参加となり、イベントは19:00に始まります。クロウパークやホープパーク周辺の灯りが消え、無料のアクティビティが開催されます。

ケズウィック観光協会のバネッサ・メットカーフ観光マネージャーは、デルウェントウォーターやキャスルリッグストーンサークルの上で見る素晴らしい銀河の夜間写真を多く目にすると言います。そこで、光害のない素晴らしいダークスカイの下、クロウパークで望遠鏡やカメラを使った専門家によるディスプレイを見せることになりました。

クロウパークでは、星空観察、夜間写真撮影、そして「星空観察と森林浴」セッションなどのアクティビティが予定されています。

まとめ

ビッグスイッチオフ」プロジェクトは、地域コミュニティが一丸となって星空の美しさを取り戻そうとする素晴らしい取り組みです。このイベントを通じて、星々の輝きだけでなく、環境問題に対する意識も高まることでしょう。都市部での生活では忘れがちな、自然とのつながりを感じる絶好の機会となります。光害によって隠された無数の星々を、ぜひこの機会に観察してみてはいかがでしょうか。