2024年5月18日深夜、ポルトガルとスペインの上空で大きな青緑色の火球が目撃されました。

これは、彗星の一部が地球の大気圏に突入し、燃え尽きた際に発生した現象だったようです。

SNSに投稿された映像

彗星の破片がスペインとポルトガルの空を「映画のように」照らす

https://x.com/Obielicious/status/1792309038887444762

昨夜、スペインとポルトガルの上空を青い流星が横切るのが目撃されました。 欧州宇宙機関(ESA)は、土曜日の夜に発生したこの目撃情報を確認した。この流星は、時速約161,000キロメートル(時速100,000マイル)という驚異的な速度で移動していた彗星の破片だった。 隕石は大西洋上空約60キロメートル(38マイル)で燃え尽きた可能性が高いと報告されている。 初期の報告では、隕石はカストロ・ダイレかピニェイロの町の近くに落下した可能性があると示唆されていたが、ESAは、隕石はおそらく地表に到達する前に崩壊したため、隕石が発見される可能性は非常に低いと推定している。

https://x.com/ToK_ScienceTree/status/1792311243014811730

コンピレーション映像

彗星の破片が地球に落下

欧州宇宙機関(ESA)によると、この火球は時速45km以上の速度で移動し、高度122kmから54kmまで落下しながら燃え尽きたものだと考えられています。事前に追跡されていなかったことから、特定の彗星の一部ではないと述べられています。

一部の報告では、ポルトガルに隕石が落下した可能性もありますが、ESAは隕石が見つかる可能性は低いと述べています。

これは、大気圏に突入した彗星の破片が大部分が燃え尽きてしまったためです。

彗星の破片が発する青い光

彗星の破片が大気圏に突入すると、高速移動による摩擦熱で氷が蒸発し、特有の青い発光が観測されます。

これは、彗星の主成分である水氷や二酸化炭素が燃焼する際に発生する発光現象です。

このような彗星の破片が地球に落下する事象は、過去にも何度か確認されています。

有名な例としては、1908年のツングースカ大爆発や、2013年のチェリャビンスク隕石落下などがあげられます。

早期警戒システム

今回の事例は、地球に小惑星や彗星の破片が落下する可能性を示す一例です。これらの天体の監視体制を強化し、早期警戒システムの構築が重要になってきています。

また、万が一の落下事故に備えて、被害を最小限に抑えるための対応策を検討することも重要です。例えば、隕石の落下予測精度の向上や、避難計画の策定などが考えられます。

まとめ

2024年5月18日深夜、ポルトガルとスペインの上空で目撃された大きな青緑色の火球は、彗星の一部が地球の大気圏に突入し、燃え尽きた際に発生した現象でした。

専門家は、このような天体衝突への備えを進めることで、被害を最小限に抑えることができると指摘しています。今後も、宇宙開発と地球防衛の両面から、この問題に取り組んでいく必要があるでしょう。