
Detroit Free Press紙の記事によると、湖畔に位置するミシガン州のビーバー島が、国際ダークスカイ保護区に認定されたそうです。
Beaver Island designated sanctuary from light pollution by DarkSky(ビーバー島がDarkSkyによって光害からの聖域に指定される|デトロイト・フリー・プレス)
ビーバー島は年間人口600人の小さな島ですが、夜空の美しさで知られており、星空を楽しむ観光客も多く訪れます。今回の認定により、9,425エーカー(約38平方キロメートル)もの広大な領域が、世界で20か所目の国際ダークスカイ保護区に指定されました。
美しい星空を守るための取り組み
ダークスカイ協会(Dark Sky)は、世界各地で過剰な人工光によって失われつつある夜空の美しさを守るため、公園やコミュニティなどの認証を行っています。ビーバー島がこの認定を受けたのは、地元住民らが2020年に協会に申請したためです。
ビーバー島の保護区は、全面が自然林に囲まれた場所に位置しており、
「絶対の闇、電気もなく、まさに真っ暗」と地元住民のシンシア・ヘクター・ジョンソンさんは話します。
この環境を守るため、侵略的な外来種、浸食、光害といった脅威から、絶え間ない保護活動が行われています。
ミシガン州内の他の暗い空の場所
ビーバー島は、ミシガン州初の国際ダークスカイ保護区となりました。同州内には、これまでにも暗い空が評価されて公園に指定された場所があります。代表的なのは、southwestern MichiganのT.K. Lawless Park、northern Lower Peninsulaのヘッドランズ・パーク、Upper Peninsulaのキウイナウ・ダークスカイ・パークなどです。
独特の自然環境と星空観賞
ビーバー島は砂丘、ビーチ、湿地帯など、多様な自然環境に恵まれ、「アメリカで最も素晴らしい星空ビューイングスポットの1つ」と評されています。9月20日には、秋分の日の2日前に公式な奉献式が行われる予定です。
地元住民らは、この貴重な自然と夜空を守り続けていく決意です。過剰な人工光に阻まれずに、美しい星々を眺められるビーバー島の魅力は、これからも多くの人を魅了し続けるでしょう。