
はじめに
皆さん、こんにちは。今日は「Auckland Council」の特集記事から、星空を保護する国際的な取り組みについてご紹介します。
Aotea signs International Dark Sky Proclamation / 26 Mar 2024 Auckland Council
星空がもたらす癒やしや神秘に魅了される人は多いと思いますが、その美しさを未来にも継承するためには、私たちの行動が求められています。それでは、Aotea(グレートバリア島)の取り組みを見ていきましょう。
ダークスカイ運動とは
Aotea / グレートバリア地方委員会のイジー・フォーダム会長は、「ダークスカイ宣言」とは、暗い夜空を支持する公式の声明をコミュニティや組織が署名する儀式的な文書であると説明します。彼らは、世界中で光害を減らすために動く「ダークスカイ運動」を推進していることに興奮しています。
星空保護の先駆者としてのAotea
2017年、Aoteaは世界で3番目に「国際ダークスカイ保護区」の地位を獲得し、その栄誉を受けた最初の島になりました。今日に至るまで、保護区の地位を持つ数少ない島の一つです。イジー会長は、島には本線電力がなく、街灯もほとんどないため、夜は光害が非常に少なく、満月の夜には新聞が読めるといいます。
ダークスカイ宣言の重要性
2023年には世界中で約100ヶ所が国際ダークスカイ宣言に署名しましたが、今年の目標は200ヶ所です。宣言には、夜空が人類共通の遺産であり、保護する必要があることが強調されています。また、光害が生態系や人間の健康に重大な影響を与えることも指摘しています。例えば、Aoteaでは、ターコケタイ(tākoketai:クロウミツバメ)が乱されない夜間環境で育ち、繁栄するために、このような環境が必要です。

光害と生態系への影響
光害は、人工的な光が自然の光周期を乱し、人間の生活リズムや野生生物に悪影響を及ぼす現象です。人間においては、睡眠障害やストレスの増加などの健康問題を引き起こす可能性があります。一方、動物にとっては、繁殖活動や移動パターンの混乱を引き起こすことが知られています。
まとめ
今回のAoteaの取り組みは、私たちにとっても重要なメッセージを投げかけています。星空の美しさは、ただ感動を与えるだけでなく、私たちの身体と地球上の生命にとって必要なものなのです。
一つ一つのコミュニティが意識を高め、行動を起こすことで、私たちはこの共通の遺産を守り続けることができます。それでは、私たち一人ひとりも、日常生活でできる光害削減の取り組みを心がけ、美しい星空を未来に継承していきましょう。