
今回は、アメリカのマサチューセッツ州シェフィールド町で可決された光害規制についての記事を解説したいと思います。
It’s lights out for Sheffield: residents approve new light pollution regulations at special town meeting / WAMC Northeast public radio 2023.12.6
この規制はある住民の過剰なクリスマスイルミネーションを制限することを目的としたもので、町民投票で大差で可決されました。
過剰照明の被害
この規制の主なターゲットとなったデビッド・ロジャース=ティエリオット氏は、自宅で巨大なクリスマスイルミネーションを毎年設置しています。しかし、これが周辺住民の生活を脅かしているとして批判の的となっていました。
例えば隣人のジュリー・オズボーンさんは、その強烈な光で眠れなくなるなど深刻な被害にあっていると訴えています。アレックス・ロスさんも同様で、精神疾患がある自分にとって照明のストレスが耐えられないと話していました。
「私たちは寝室に二重のブラックアウトカーテンをかけましたが、それでも隙間から光が入り込んで起こしてくれます。ダイニングルームは光でいっぱいで、外を見ると目が痛くなります。それはまるで侵略が窓に当たっているかのようです。そして、それは一時的なものと言うことはできません。彼らは感謝祭の一週間前に彼らの光をつけて、3月半ばまで取り外しません。彼らはハロウィーンの照明もしますし、7月4日の照明もしますし、彼らの家の尾根に沿ってトラック照明もします」
住民の批判と可決
ロジャース=ティエリオット氏は規制があいまいであると反論しましたが、批判的な住民の声が大きく、光害規制は大差で可決されました。周辺住民に迷惑をかける照明利用を制限しようという動きが成功した形です。
以上が今回の光害規制騒動の経緯です。
この記事を読んで、皆さんはどう感じましたか?
きれいなイルミネーションやライトアップは感動を与えてくれます。しかし同時に、誰かの生活を奪っているかもしれません。あなたの家の明かりが、隣の家の休憩を奪っていないでしょうか。一晩中眠れない子供もいるかもしれません。
光る街は楽しい。でもみんなが幸せでいられる街こそ理想的です。点灯の時間を制限したり、光を遮る工夫をしたり。小さな努力で、誰もが快適に暮らせる街が実現できるはずです。
ぜひこの記事を機に、自分の街の明かりを改めて振り返っていただければと思います。