みなさん、こんにちは。

今回は福井県大野市の「南六呂師」が日本で初の国際ダークスカイ協会の星空保護区に認定された、というニュースをご紹介します。

大野市が長年にわたる光害対策の取り組みが評価され、星空保護区に認定されたことが分かりました。光害対策と経済効果の両立を目指す同市の取り組みは注目に値すると言えます。

環境問題「光害」に対処し、アジア初カテゴリーの星空保護区に。福井県大野市はいかに認定を勝ち取ったか|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

newsweekjapanの記事の要約

  • 大野市は光害対策に長年取り組んできた。街灯を減らし、光を地面に向ける等の対策を実施。
  • 2018年、国際ダークスカイ協会に星空保護区の認定を申請。厳しい基準をクリアするためにさらに光害対策を推進。
  • 2021年9月、日本で初となる国際ダークスカイ協会の星空保護区に認定された。アジアでも数少ない認定地の一つ。
  • 認定を生かし、星空観光を推進。経済効果も期待される。
  • 光害対策と星空保護のモデルケースとなることが期待されている。

星空保護区®」のウェブサイト記事の要約

  • 福井県大野市の南六呂師エリアが、日本で4例目となる星空保護区に認定された
  • 星空保護区とは、国際ダークスカイ協会が認定する、光害の少ない美しい星空を守るための制度
  • 南六呂師エリアは、2005年に日本一美しい星空に選ばれたことがきっかけで、光害対策に取り組んできた
  • 福井工業大学やパナソニックと連携して、エリア内の屋外照明の全てを改修したほか、光害啓発活動や観測会などを実施した
  • アーバン・ナイトスカイプレイスというカテゴリーで認定されたのは、アジア初の事例である
  • 認定に関わった関係者やダークスカイ・ジャパンの代表からのコメントが紹介されている

大野市の取り組み

大野市の取り組みを詳しく見ていきましょう。

【光害対策の歴史】

大野市は1990年代から街灯の削減や光の照射角度の調整など、光害の対策に取り組んできました。光による環境悪化「光害」は、生き物の生息環境を脅かしたり、美しい星空を見ることを困難にします。大野市の光害対策は長期的な視野に立った環境保護の姿勢がうかがえます。

【国際的認定の獲得】

そうした光害対策を背景に、2018年に大野市は国際ダークスカイ協会に星空保護区の認定を申請。2021年9月、厳しい基準をクリアして日本で初の認定を勝ち取りました。世界的に見てもアジアでの認定例はまだ少ないことから、大野市の達成は際立っていると言えるでしょう。

【経済効果も期待】

星空保護区の認定は、大野市の星空を生かした観光振興にもつながります。美しい星空を楽しむ星空ツーリズムは世界的にも注目される観光資源です。認定を通じた観光客の増加で、地域経済の発展が期待できそうです。

まとめ

大野市の星空保護区認定は、長年の環境保護の取り組みが実を結んだ成果といえます。美しい星空を守るとともに、経済効果も生み出す同市の姿勢は評価できます。光害対策と経済発展の両立を目指す大野市の挑戦は、他の自治体の範となることが期待されています。

みなさんも、大野市のきれいな星空を一度見に行ってみてはいかがでしょうか。