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CBCニュースの記事によると、カナダ モントリオールの一地区が、過度な人工光による光害の削減に乗り出していると言うことです。
CBCnewsによると、モントリオールの夜空には、ほんの数十個の星しか見えないのが現状だそうです。しかし、この状況を変えようと、ある地区が行動を起こしています。自然の夜空と輝く星々を取り戻すべく、光害削減に取り組んでいるのです。
モントリオールの光害マップ
下の画像は光害マップ(Light Pollution Map)で見たモントリオールの光害です。(白いほど光が多い)
![](https://hikarigai.wooder.info/wp-content/uploads/2024/04/montreal-1024x738.png)
ちなみに、同じ縮尺で見た東京の光害が下の画像です。
東京のほうがはるかに深刻です。
![](https://hikarigai.wooder.info/wp-content/uploads/2024/04/tokyo-1024x738.png)
光害対策ガイドラインの作成
モントリオールのある地区当局は、メガンティック国際ダークスカイリザーブと協力し、光害削減に関するガイドラインを作成しました。このガイドラインは、地区内の大企業や施設に配布されるほか、新規出店企業にも自動的に提供されるとのことです。
ガイドラインの内容
ガイドラインでは、具体的な対策として、照明の向きを地面に向けるよう変更したり、青色光ではなく、より暖色系の照明を使用するなどが提案されています。これらの対策によって、不要な光の漏れを抑え、より自然に近い夜空を取り戻すことが期待されています。
CBCの報道によると、通常肉眼で見える星の数は、通常3,000個ほどですが、モントリオールでは数十個しか見えないそうです。東京では更に少ないでしょう。
しかし、この取り組みによって、より多くの星を見られるようになれば、私たちは自然との絆を取り戻すことができるでしょう。都市に住む私たちは、特に自然との触れ合いが少なくなりがちですが、豊かな夜空を体験できるようになれば、自然の魅力を感じられるはずです。
また、光害の削減は、エネルギー節約にもつながり、人間の健康や野生動物への影響を和らげることにもなります。一見小さな変化でも、大きな意味を持つと言えるでしょう。
企業と市民の協力が不可欠
ただし、この取り組みを成功させるには、企業と市民の協力が不可欠です。ガイドラインの内容は比較的簡単に実行できるものの、多くの関係者の参加がなければ、大きな効果は期待できません。
記事によると、ある企業団体は「地区当局の要請は簡単に実行できるものだ」と言及しています。つまり、わずかな努力で大きな成果が上げられる可能性があるのです。
まとめ
モントリオールの地区が進める光害削減の取り組みは、単に夜空の問題を解決するだけでなく、私たちと自然、そして宇宙との絆を取り戻すきっかけにもなるかもしれません。小さな一歩から始まる変化が、やがては大きな影響を及ぼすことでしょう。都市部に暮らす私たちにも、自然の素晴らしさを体感する機会が訪れるかもしれません。